「恋チュン」動画に見る、再生回数が上がるコンテンツの作りかた


もうだいたい一巡した感はありますが、
昨年秋から今年にかけての日本のYouTubeシーンの大きな動きとして、
AKB48「恋するフォーチュンクッキー」のダンス動画ラッシュがありました。

AKB48のYouTubeチャンネルにある「公式」と認められたものだけでも78本。
非公式のものを入れると数百本あると思われます。

さて、この「恋チュン」、同じ曲、同じ振り付け、同じ構成で作った動画ですが、
500万回以上も再生されているものもあれば、1000そこそこで伸び悩んでいるものもあります。

この違いはどこから来るのでしょうか。

確かに、その組織の知名度やWebでの影響力に大きく左右されるのは確かですが、それだけではありません。

再生回数の上がっていない動画は、残念ながら、基本的なYouTube動画の作り方のルールを無視して(あるいは気づかずに)作られているものが多いのです。

ちなみに、最初に作られた「スタッフバージョン」は、すでに900万回を超えています。

AKBのスタッフによって作られたこのバージョンは、当たり前かもしれませんが実によくできていて、
コンテンツ作りが何か、知り尽くしているなと感じます。

何度見ても飽きない。

そして、その一生懸命さに心打たれてしまうのです。

まさにお手本ここにありなのです。

せっかく組織や自治体が総動員して一生懸命作ったものですから、これをブームに終わらせず、今後もこういったコンテンツを作り続けていただきたいと思います。

そこで、ここではなぜ再生回数が上がらないか、スタッフバージョンとの比較でその理由について考えてみたいと思います。

1.最初の15秒

いくつかの動画は、出だしに「小芝居」や「前振り」を入れてあり、なかなか始まらないものがありました。

YouTubeでは最初の15秒の原則というのがあります。「この動画は見る価値があるかどうか」を視聴者は最初の出だしで決め、見る価値がないとみると他に行ってしまいます。
ですから、いきなり本題に入るか、ダイジェストで面白いところを見せる必要があります。

視聴者は、気が短いのです。

特に自治体に多いのですが、歌に入る前に「首長やゆるキャラによる芝居」を入れているところが目につきます。これはおそらく、自治体で先行した神奈川県バージョンをお手本にしたのだと思います。芝居をやらなければいけないと思ってしまった自治体も多かったのではないでしょうか。

でも、神奈川県の黒岩知事は元ニュースキャスター、テレビの人です。コンテンツの作り方をよくご存じで、なおかつテレビ慣れしているのです。そういう意味で一般のお手本にはなりにくいケースと言えるでしょう。

また、いきなりご当地宣伝動画のようなシーンを1分以上入れているところもありました。
気持ちはわかりますが、残念ながらここで視聴者をずいぶん落としてしまっているはずです。

ちなみにスタッフバージョンでは、前振りなくいきなり礼で始まります。
そして最後も礼で終わります。

2,笑顔が肝

この動画は、踊りのうまい下手ではなく、みんながそれぞれの場所で笑顔で楽しくやっていることがコンテンツの肝です。だから「笑顔」が一番大事なのです。

だって本家の踊りのうまいAKBが満面の笑顔で踊っているのですから、踊りの下手な素人ですから、せめてそれ以上の笑顔を作りたいところ。

そうは言っても笑顔で踊るなど、初めての経験なのだから難しい。それはよくわかります。振り付けを覚えるのにいっぱいいっぱい、間違えないようにと思うと表情も硬くなるでしょう。

だから、ディレクターが必要なのです。カメラマンでもかまいません。「笑って、もっと、もっと笑って〜」と言う人がいれば、必ずいい絵が撮れます。

スクリーンショット 2014-04-28 19.47.07

そういう目でスタッフバージョンを見て下さい。「笑って〜」というディレクターの声が聞こえてきませんか?

3,検索対策

上記二つは、アップしてしまった後では修正しようがないのですが、三つ目はこれかいくらでも修正できます。

それは「恋するフォーチュンクッキー」でYouTube検索してちゃんとかかってくるように最適化すること。
これはYouTubeでは基本中の基本なのですが、できていない動画が意外に多いのです。

タイトルに組織名をまともに入れていない、さらに、動画の説明欄が空欄だったりします。
ということは、おそらく「タグ」も入れていないと思われます。
そうなれば、検索しても出てこないので再生回数が上がらないわけです。

いかがだったでしょうか。

この3つは、「恋チュン」だけでなくほかの動画にも応用できると思いますので、参考にしていただければ幸いです。


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